 |
ピルの婦人病予防
ピルを飲むことにより、女性特有の婦人病を予防できます。ピルを飲まない人より、ピルを飲む人の方が統計的に病気になりにくいことがわかっています。
子宮体ガン・卵巣ガンの予防
ガンは、簡単に言うと、細胞分裂の時に異常が起こり、非常に速いペースでどんどん細胞分裂が生じるものです。このため、細胞分裂が盛んなところで発症しやすくなります。
子宮内膜は、毎回の生理ではがれ落ち、新しく作り直される部分なので細胞分裂が盛んなところです。このため、子宮体ガンになりやすいのです。ピルのはたらきにより、子宮内膜が厚くなるのを抑えるため、細胞分裂が少なくなり、子宮体ガンの発症率が低くなります。
卵巣では、生理のほぼ中間頃に、毎回排卵が起こります。これは、卵巣の表面を破り、放出されます。このため、排卵のたびに卵巣表面は傷つき、傷を修復するために細胞分裂が盛んになります。このため、卵巣ガンになりやすいのです。ピルのはたらきにより、卵巣のはたらきを休ませているので、排卵は起こりません。このため、卵巣ガンの発症率が低くなります。
骨盤内炎症の予防
骨盤内炎症は、膣から侵入してきた細菌が、子宮、卵管、卵巣、腹部と骨盤の内部へ移動し、炎症を起こすものです。炎症により、激しい腹痛、生理痛などが生じたり、不妊の原因にもなります。
ピルのはたらきにより、子宮の入り口部分の子宮頸管からの粘液の分泌量が減少し、粘液の粘性が増すので、細菌の内部への侵入を防ぎ、炎症が広がるのを防ぎます。安全なセックス、性感染症を防ぐために、性器を清潔にしておき、セックスのときはコンドームを使用します。ピルには、避妊のはたらきがありますが、性感染症などの細菌の侵入を防ぐことはできません。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防
骨粗鬆症は、カルシウムなどが、骨に十分に蓄積されず、骨がスポンジのようにスカスカになり、骨折しやすくなるものです。特に、生理が終わり閉経を迎えた中高年の女性に多く見られます。これは、閉経したために、エストロゲンの分泌が減少し、骨をつくるはたらきが弱まるために起こります。最近では、無理なダイエットなどで栄養のバランスが悪かったり、栄養がとれずに生理が止まってしまうなどで若い女性にも見られます。若いうちから骨がスカスカだと将来深刻な症状が出る可能性が高まります。
ピルを飲むことにより、エストロゲンがバランス良く取れるので、骨粗鬆症を予防できるようになります。実際に、骨粗鬆症を治療するために低用量ピルが処方されることもあります。
性に関する商品
|
 |

ピルのおはなし
↑ピルのページで協力頂いているウミノ様の著書です。 |
|
 |