ピルの副作用

 ピルには、多少の副作用はありますが、数種類あるピルの中から自分にあったピルを利用すれば、それほど感じることはありません。初めの1ヶ月くらいまでの間に良く現れますが、その後、ピルに体が慣れてくると3ヶ月位すればほとんど改善されます。3ヶ月以上副作用が続く場合は、ピルを処方してもらっている先生に相談してピルを替えてもらってください。とにかく気になることがあったら、ピルを処方してもらっている先生に相談して、不安を解消してください。
 薬局で売られてるかぜ薬や、鼻炎薬などの副作用を調べてみれば、ピルの副作用がどれだけ小さいものかわかると思います。

 副作用が強く、大きな問題になっていれば、世界中で数億人の女性が利用しているはずがありません。

 吐き気
 一番よく現れる副作用です。ピルを飲み始めてから、2ヶ月程度までによく現れます。ほとんどの場合、飲み続けると体が慣れてきて、3ヶ月ほどで不快な症状はなくなります。
 対処法としては、空腹時や、早朝にピルを飲むのをやめ、夕食後、寝る前などに飲むようにします。吐き気がひどく、生活しづらい場合は、エストロゲンの量が多いために生じると考えられますので、エストロゲン量の少ないタイプのピルに交換してもらってください。
 副作用が心配と思う気持ちが強すぎると、精神的にはき出そうとしてしまうので、より吐き気が増します。異国の何だかわからない食べ物を食べてしまうと飲み込むのが大変、何だか気持ち悪いみたいな感覚です。気持ちをリラックスさせて、安心して飲んでください。

 不正出血
 ピルを飲み始めた頃によく起こります。いつもの生理のような月経血の量ではなく、ナプキンが少しにじむくらいの量の点状出血がほとんどです。生理後にピルを飲み始めると、きちんと排出できなかった子宮内膜が後からピルのはたらきで出てきたものと考えられます。
 また、卵胞ホルモンのはたらきによりある程度、子宮内膜は厚くなり、黄体ホルモンは、その子宮内膜がはがれて生理になるのを防いでいます。このため、ピルを24時間以上飲み忘れたりすると、子宮内膜が生理となって排出されることで生じます。飲み忘れなく、毎日ほぼ同じ時刻に規則正しく飲み続けていれば、不正出血はほとんど起こりません。
 ただし、3ヶ月以上も不正出血が続く場合は、どのような出血が、いつ起こったのかを記録し、ピルを処方してもらっている先生に相談して、ピルを替えてみてください。

 頭痛・偏頭痛
 ピルを飲み始めた頃によく起こります。卵胞ホルモンの影響により生じると考えられます。特に、ドクンドクンと心臓が脈打つように痛む偏頭痛は、卵胞ホルモンの量が減少するときに生じやすく、休薬期間中に生じやすくなります。
 市販されている頭痛薬を飲み、痛みが和らぐようであればそれほど心配することはありません。
 ピルを飲むようになって、いつもと違う激しい痛みや、いつもの偏頭痛とは違い、偏頭痛が始まる前にキラキラ光る点が見えるようであれば、ピルを処方してもらっている先生に相談してください。

 胸の張り
 ピルを飲み始めた頃によく起こります。女性ホルモンを取ることにより、妊娠しているように体をだましているので、乳房の中の乳腺も発達して胸が大きくなります。このため、胸が突っ張った状態になり、痛みを伴う場合もあります。3ヶ月ほどでおさまってきますが、気になるようであれば、ピルを処方してもらっている先生に相談して、ピルを替えてみてください。
 胸が大きくなったと喜んでいる女性も多いのですが…

 血栓症
 低用量ピルでは、ほとんど心配する必要がありませんが、まれに起こることがあります。タバコを吸う人では吸わない人に比べて、血栓症になる可能性が高まります。自分が吸わなくても、周りの人が吸っているタバコの煙を吸っても同様です。ピルを飲むのであれば、禁煙するようにしましょう。
 ピルを飲み始めてから、経験したことのない激しい頭痛、ふくらはぎや腕などに腫れを伴う激しい痛み、突然の息切れ、胸の激しい痛み、めまい、舌のもつれなどが生じた場合は、すぐに、ピルを処方してもらっている先生に相談してください。

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