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初経について
初めての生理のことを「初経」といいます。初経を迎える年齢は低年齢化し、初経は小学生で迎える場合が多くなっています。最近の調査によると初経の平均年齢は12歳です。ほとんど10歳〜14歳で起こるようです。16歳までに起これば心配ありません。体脂肪率が低いと遅くなる傾向にあります。
以下のように成長すると初経を迎える時期になります。
・第2次性徴が始まり、陰毛が生え、胸が大きくなる。
・急に身長が伸び、体重が42kgを越える。
・体脂肪率が17%以上になる。
小学校の高学年ころになると、子どもの体から大人の体へと体のいろいろなところに変化が起こります。
ぺったんこだった胸がだんだんふくらんできて大きくなったり、生殖器の周りに陰毛、わきの下にはわき毛が生えてます。このような変化が見られるころを、第2次性徴といいます。体も大きく変化し、大人への変化にあわせようと気持ちも不安定になる思春期が始まるころ初経を迎えやすくなります。
初経は、パンツにチョコレートの色のようなシミが付いていることで、気が付くことが多いです。始めての生理なので、経血がたくさん出ることは少ないようです。パンツのシミに気づいたら、あわてることなく、ナプキンを当てるようにしましょう。初経がいつ来てもいいように、ナプキンはカバンの中などに準備しておきましょう。
初経後、2回目の生理が来るまでに半年から1年かかるような人もいます。初経後、数年はホルモンのバランスなどが不安定で、体も成長途中なので生理の周期は不安定になりがちです。また、無理なダイエットは生理周期を崩したり、生理を止めてしまったりするので注意が必要です。心配なことがあるなら専門家である婦人科の先生に相談することが一番だと思います。
・生理用ショーツ
生理の時にナプキンを付ける専用のショーツ(パンツ)があります。ナプキンが付けやすく、ナプキンのずれを防げます。ほとんどのショーツが防水加工されているので、もしも経血がもれても、ショーツの外にもれ出すことなく安心できます。
生理がもれたりするのが心配な女性はたくさんいます。ナプキンだけでは心配なため、多くの女性は生理用のショーツをナプキンをしているときは利用します。生理用のショーツは、生理の漏れを防ぐと同時に、ショーツに付いた血液も洗剤で簡単にとれやすく、蒸れを防ぐために通気性も良くなっています。
私も使っている生理用のショーツです。かわいくてお気に入りです。→ サニタリーショーツ「プチ漏れ」
・初経の年齢に関わる生活環境
初経が起こる年齢は、食生活と睡眠時間に関係があるという研究があります。
豆類、卵などの栄養価の高いタンパク質と淡色野菜の摂取が多いと早く、逆に、ダイエットで食事を抜いたり、朝食を食べなかったりすると遅くなる傾向にあります。体脂肪が低すぎると初経が遅くなるだけでなく、普通の生理も止まる可能性が高くなります。
新体操やバレエ、長距離ランナーなど減量を余儀なくされるスポーツをしている場合は、カロリー制限、食事制限のため、初経の年齢が遅くなる傾向があります。ダイエットによる初経の遅れと同じであり、それに加えて、激しい運動をするために遅れるようです。
また、睡眠時間が長い、良く昼寝をする方が、遅くなる傾向にあります。あくまでも傾向です。 初経が遅い女性は、身長が高いという話もあります。
・初経の年齢による婦人病
産婦人科では、9歳以下で初経になることを「早発月経」、15歳〜16歳以上では「遅発月経」といいます。早発月経は、身長が伸びなくなる小人症などの病気の原因になることがあります。
18歳を過ぎても初経が起こらない場合を「原発性無月経」といい、体がきちんと成長できてない可能性があります。膣口が開いていない閉鎖処女膜や、子宮や卵巣、脳に異常がある可能性があり、将来妊娠ができない場合があります。
初経年齢が遅いと、月経不順になりやすく、高齢時に骨粗鬆症になる確率が高くなったり、逆に早いと乳ガンになる確率が高くなるという研究結果もあります。
最近は栄養状態が良いので16歳までに初経がなければ、産婦人科の先生に相談してください。早めに相談をしておいた方が気持ちも安心できますし、もし、治療が必要な場合は早い方が負担も少なくてすむことが多いです。
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