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陰嚢(いんのう)
陰嚢は、陰茎(いんけい)の付け根から垂れ下がっているひだ状の皮膚(ひふ)でできた袋状の器官です。陰嚢は俗に「金玉袋」と呼ばれています。陰嚢の内部には精巣(せいそう)、精巣上体(じょうたい)、精管(せいかん)の一部などが含まれています。陰嚢のひだ状の皮膚は、精巣の温度を一定に保つため、伸びた縮んだりするように筋肉組織を持ち、汗をかくことで温度が下げられるようにたくさんの汗腺(かんせん)があります。
陰嚢は、大人になるにつれてメラニン色素が沈着し、赤黒く変化していきます。
陰嚢は女性の大陰唇にあたり、両側に分かれているのですが、お母さんのおなかにいるときに精巣を包み込むように両側から結合されていきます。そのため陰嚢の中心部には外から見てわかるように筋が入っています。
・陰嚢のはたらき
陰嚢のはたらきは、精子(せいし)を作る精巣の温度調節と、精巣などを外部からの衝撃から守ることです。
精巣で精子が作られるとき、体温より約3℃低めの温度が適温になっています。このため、精巣は温度が低くなるように、体の中心より遠ざかり外部へ垂れ下がっている陰嚢の中にあります。左側の方が右側よりも少し下がっていることが多いようです。
外部の気温が低すぎる場合は、陰嚢の皮膚にある筋肉が収縮し、あたたかい体の方へ引き上げられ、陰嚢は小さくしぼみます。
体温が高かったり、気温が高い場合は、筋肉がゆるみ、陰嚢が垂れ下がるように伸びると同時に、多くの汗腺から汗を分泌し、汗が蒸発するとき熱を奪う作用を利用して、精巣の温度を下げます。また、陰嚢のひだ状の皮膚は、表面積を増やし、熱の発散をしやすくなっています。この温度調節は、意識的に行うことは無く、無意識的に行われます。
・精子の量が気になる方へ
精液の量や、元気な精子の数は泌尿器科、婦人科などで調べてもらうことをお勧めします。一回の射精での精液の量や、精子の量が気になる方へ→性に関する商品
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