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陰茎(いんけい)
陰茎は、ペニスともいい、男性の股間(こかん)に普段は柔らかく、ダラリと垂れ下がっています。
陰茎の先端は、膨(ふく)らんでおり、カメの頭のような形をしているので亀頭(きとう)といいます。亀頭と陰茎海綿体(かいめんたい)の境目には冠状溝(かんじょうこう)というくぼみがあります。
陰茎の根本は、坐骨(ざこつ)と恥骨(ちこつ)にしっかりと固定されています。
陰茎には、尿(にょう)と精液(せいえき)の両方の通り道になる1本の尿道(にょうどう)があります。
尿道をおおっている尿道海綿体は、亀頭とつながっています。
尿道海綿体の上部には尿道海綿体よりも太い、左右2本の陰茎海綿体があります。
陰茎にある3つの海綿体はそれぞれ、白膜(はくまく)という頑丈な膜でおおわれています。3つの海綿体全体をおおうように白膜の外側には筋膜(きんまく)があり表皮(ひょうひ)と結合しています。
陰茎は女性の陰核(クリトリス)にあたり、陰茎を多う皮膚は女性の小陰唇にあたります。
・子どもの頃の亀頭
子供の頃、亀頭をおおっている表皮を包皮(ほうひ)といいます。陰茎の表皮は、伸び縮みしやすい皮でできています。
包皮は、体が成長し、亀頭が大きくなってくるとめくれて、亀頭がむき出しになってきます。
亀頭の先には、おしっこや、精液(せいえき)が出る外尿道口(がいにょうどうこう)が開いています。
・陰茎の勃起
普通に過ごしているときは柔らかく、ダラリと垂れ下がっていますが、性的に興奮すると、血液が流れ込み充血し、膨張してかたくなりおなかの方へそり上がってきます。これを勃起(ぼっき)といいます。
性的に興奮しなくても、朝起きたときには勃起していることが多いです。これは「朝立ち」といわれています。性的な夢見ていたり、膀胱に尿がたまったりするために生じる刺激によるものでなく、レム睡眠における脳の活動によるものが原因で寝ている間に数回勃起しています。
また、思春期頃の男性は、体の機能が大きく変化しており、性的刺激がなくても、突然勃起してしまうことがあります。
このように陰茎が柔らかかったり、固くなるのは海綿体の性質です。 海綿体は、スポンジのようにたくさんの小さな穴が開いています。
この穴を流れる血液は、普段、少ないので海綿体は柔らかいのですが、性的に興奮すると血液がたくさん流れ込み、海綿体は血液でパンパンにふくれるので、陰茎は、普段より長く、太く、かたくなります。この状態が勃起です。
勃起しているときに強い力で陰茎を押し曲げると、陰茎のなかの白膜が破れ陰茎中の血液が陰茎皮下にあふれ出し、陰茎が大きく膨れあがったり、陰茎が折れ曲がったりする。これを陰茎折症といいます。
・陰茎のはたらき
陰茎のはたらきは、膀胱(ぼうこう)にたまった尿[おしっこ]を体の外に排出することと、精液を射精(しゃせい)することです。
陰茎は、普段は柔らかく、おしっこをきちんと、ねらい通り便器に出すのに便利です。
精液を射精するときは、かたくなり、おなかの方へそり上がり勃起(ぼっき)することにより、女性の膣(ちつ)内へ陰茎を挿入しやすく、膣内で勢いよく、射精することができます。また、膣内で射精することにより、受精の可能性が高まり、他の生物に比べて子孫を残す確率が高くなります。
・陰茎の大きさについて
統計によると、平均の陰茎の長さは、通常時は約8cm、勃起時は約13cm。平均の陰茎の周囲の長さは、通常時は約8cm、勃起時は約11cm。
あくまでも統計の平均で、陰茎の大きさは、朝、昼、夜と変化したり、周囲の温度、湿度によっても変化します。
寒い日の朝などは、手足が冷えるように、からだの中心部に血液が集まるので、陰茎部分への血流は減少し、陰茎は縮こまっています。逆に暑い日の昼間は、血流が良くなりだらりと垂れ下がるくらいの長さになります。
セックスをするときに必要な陰茎の長さは、勃起したときに4〜5cmあれば十分であるとされています。また、セックスするときは、長さよりもきちんと勃起することが大切です。
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